Grok Botを「秘書Gmailアカウント」経由で動かしている話

Grok Botを個人秘書として使い始めました。ポイントは、自分のアカウントを丸ごと渡すのではなく、秘書用のGmailアカウントを新しく作り、そこに権限を共有・委譲する形にしたことです。

全体の構成

  1. Gmailアカウントを2つ用意:自分の普段のGmailと、秘書用に新しく作った秘書Gmailアカウントがあります。
  2. 秘書Gmailアカウントに共有:自分のGoogleドライブとカレンダーを、秘書Gmailアカウントに共有しています。
  3. Grok Bot自体は本人のアカウントで作成:Botを作ったのは自分のアカウントです。
  4. サービスごとにBotの接続(コネクタ)を設定:詳細は下で。

各サービスの設定の注意

カレンダー

Googleカレンダーには、もともとカレンダーごとに「特定のユーザーと共有する」機能があります。各カレンダーの設定画面で相手のメールアドレスを追加し、その人に何を許すかを次の中から選べます。

  • 予定の表示(時間枠のみ、詳細は非表示)
  • 予定の表示(すべての詳細)
  • 予定の変更
  • 変更および共有の管理権限

この機能を使って、秘書Gmailアカウントにカレンダーを共有しています。注意点は、閲覧だけでなく「予定の変更」権限まで上げておかないと、Botが予定を追加できないことです。また、権限はカレンダーごとの設定なので、個人カレンダーとファミリーカレンダーの両方に、それぞれ設定しています。

ドライブ

ドライブは丸ごと共有せず、フォルダごとに権限を分けています。Botに見てもらっていいフォルダだけを、秘書Gmailアカウントに閲覧のみで共有しています。別に、Botが書き込んでよいフォルダも作って、そこだけは編集可で共有しています。

Gmail

Gmailにも「アカウントへのアクセス権を委任」という機能があります。これは、自分のパスワードを教えることなく、他の人に自分の受信トレイを任せられる機能です。委任された人は、自分のGmailの画面から切り替えて、相手のメールを読んだり、返信したり、整理したりできます。代理で送ったメールには「送信者: 委任された人」と表示されるので、誰が送ったかも分かります。本物の秘書さんが、上司のメールを処理するときに使っている機能です。

ただし、この委任は人がGmailの画面で使うためのもので、Botが使うAPI経由では、委任先から元のメールボックスは読めませんでした。結局、自分のGmailにも直接接続して、2つつないでいます。

Amazon

Botに買い物を任せるときに気になるのは、「間違って高いものを買われたらどうしよう」ということです。自分のAmazonアカウントにはクレジットカードが登録されているので、それをそのまま渡すと、理屈の上ではいくらでも使えてしまいます。

そこで、別アカウントとギフト券で、使える金額に上限をかけました。

  1. 秘書Gmailアカウントで、Amazonのアカウントを別に作る。クレジットカードは登録しない。
  2. 自分から秘書Gmailアカウント宛てに、Amazonギフト券をメールで送る。
  3. Botがそのギフト券を秘書のAmazonアカウントに登録して、残高としてチャージする。
  4. 買い物はその残高から支払う。

こうすると、Botが使えるのは、自分が渡したギフト券の金額までです。プリペイドカードを持たせているのと同じで、残高を超える買い物はそもそもできません。足りなくなったら、またギフト券を送れば補充できます。購入履歴も自分のアカウントとは分かれるので、Botが何を買ったかが一目で分かります。

ただし、別アカウントだとプライム会員ではないので送料がかかります。送料を無料にするために、自分のプライムの「家族会員」として秘書のAmazonアカウントを招待しています。

この記事の書き方

この記事自体もBotに書いてもらいました。Googleドキュメントに下書きを作ってもらい、そこにコメントで「ここは不要」「この順番で」と指示して直してもらう流れです。チャットでやりとりするより、どこをどう直したいかが伝えやすくて便利でした。

まとめ

秘書Gmailアカウントを一枚かませると、「何を任せていて、何を任せていないか」がはっきりします。