9月のはじめころにポケットコンシェルジュを眺めていたら、一度行ってみたかった石川県の「めくみ」というお鮨屋さんの席が空いていたので、とりあえず予約をしました。当初は、一泊二日で鮨を食べて帰ろうかと思っていのですが、ちょっと調べると他の良いお店の予約ができそうだったので、一週間休みを取って北陸旅行をしてみることにしてみました。
東京から金沢まで、北陸新幹線かがやき号を使えば2時間半弱。京都に行くくらいの時間なんですね。
「すし処めくみ」さんは、NHKのノーナレというドキュメンタリーで取り上げられたお店で、現時点で石川県の食べログ1位です。金沢駅からタクシーで20分くらい、隣町の野々市市の住宅街にあるお店です。お鮨はもちろん美味しいのですが、大将のぼやきを聞くのが楽しいです。この日は、豊洲市場の初競りで一番高かったマグロの下カマがあったのですが、それについてもいろいろぼやいてました。魚の質が下がってきて地物だけではコースが成り立たないと言っていました。あと、お鮨屋さんでは初めて見たのですが、ティーペアリングがあります。目の前でハリオのティードリッパーを使って、何種類かのお茶を、鮨に合わせて入れてくれます。脂の多い魚には、日本の緑茶より台湾烏龍茶の方がスッキリしてよかったです。他のお鮨屋さんも真似すればいいのに。
二日目は、富山に移動しました。黒部ダムの放水の最終日だったのと、富山で食べログ一位のレヴォというお店がこの日しか予約できなかったからです。
レンタカーで、金沢から富山県の立山駅まで移動して、そこから、ケーブルカー、バス、トローリーバス、ロープウェイを乗り継いで、黒部ダムまで行きます。全く調べずに来てしまったのですが、黒部ダムは長野から行った方が圧倒的に近かったです。立山駅からだと、移動に片道2時間以上かかるので、往復すると一日仕事です。長野から入って立山駅に抜けるというのが、多分正解でした。
夜は、リバーリトリート雅樂倶というホテルに入っている、レヴォという富山県の食べログ一位のフレンチレストランです。地元の食材を使ったフレンチということなのですが、どのお皿もかなり美味しかったです。ここ一年くらいで行ったフレンチでは一番おいしかったかも。お酒のペアリングもよかったです。ワインだけじゃなく、ぬる燗の日本酒やウィスキーも出ます。2種類のデザートにも、それぞれお酒をペアリングされて、個人的には満足度が高かったです。
リバーリトリート雅樂倶は、快適なホテルでした。朝ごはんは予約した時間にあわせて土鍋でご飯を炊いておいてくれます。ちなみに、このホテルは新館と旧館があって、新館は建築家の内藤廣氏の設計です。旧館は茶室だけが内藤氏の設計で、それをオーナーが大変気に入って、新館はすべて内藤氏に依頼したそうです。今回の部屋は旧館だったので、次回は新館に泊まりたいですね。